
工務店のWEBマーケティング活用事例|月5万円→8万円で問い合わせ3倍・受注3倍を実現
工務店
月5万円
従業員8名 創業25年以上
企業規模: 従業員8名 創業25年以上
業界: 工務店
埼玉県川口市で創業25年を迎える地域密着型の工務店。
従業員8名という小規模ながらも、大工職人3名を含む技術力の高いチーム構成で、自然素材を活用した健康住宅の建築を専門としています。「100年先まで愛される家づくり」を企業理念に掲げ、地域の気候や風土を活かした住宅設計に定評があります。
代表自らが現場に立ち続け、お客様一人ひとりとの対話を大切にした家づくりを行っており、口コミによる紹介が売上の70%を占める信頼度の高い工務店として地域に根ざしています。
正直、ネットからの集客なんて全く期待していませんでした。今まで口コミだけでやってきたので、デジタルマーケティングは未知の世界で不安もありました。
でも、マークリスの担当の方が工務店の業界特性をよく理解してくれて、「まずは月5万円から始めましょう」と提案してくれたのが決め手でした。
開始から6ヶ月で、ホームページからの問い合わせが月2〜3件から15件以上に増加しました。Instagram経由での若い世代のお客様も増え、年間受注棟数が従来の2.5倍になりました。
特に驚いたのは、遠方からのお問い合わせも増えたことです。当社の自然素材へのこだわりが、検索を通じて求めている方に届くようになったんです。
何より助かっているのは、チャットでいつでも相談できることです。急に撮影した施工写真をどう活用すればいいか、お客様からの問い合わせにどう答えればいいかなど、些細なことでもすぐに相談できる安心感があります。
外注というより、本当に社内にマーケティング担当者がいるような感覚で、継続して任せたいと思える会社です。
口コミや紹介のみに依存した集客で、年間の受注棟数は12〜15棟程度に留まっていました。
ホームページはあるものの、2015年に制作したまま更新が滞っており、月間のアクセス数は200程度、問い合わせは月2〜3件という状況でした。
特に2020年以降、コロナ禍で展示場への来場者数が減り、新規開拓に課題を抱えていました。
近隣には大手ハウスメーカーや積極的にSNS発信を行う工務店が増えており、価格競争にも巻き込まれがちな状況でした。自社の強みである自然素材住宅の価値や職人技術の高さが十分に伝わっておらず、単純な価格比較の土俵で勝負せざるを得ない場面も多くありました。また、デジタル世代の30代夫婦からの問い合わせが少なく、将来的な事業継続に不安を感じている状況でした。
マークリスでは、自然素材住宅への専門性と職人技術を軸とした地域密着型マーケティング戦略を月5万円で実施しました。
Instagram運用では、完成した建物だけでなく、大工職人の作業風景や木材の加工プロセスなど、工程にフォーカスした投稿を重視しました。自然素材の特性や職人技術の価値を視覚的に伝えることで、価格以外での差別化を図りました。また、お客様が実際に住んでからの様子や、季節の変化による木材の表情なども定期的に撮影し、長期的な価値を訴求する内容を心がけました。
Googleビジネスプロフィール対策では、「川口市 工務店」「埼玉 自然素材住宅」「無垢材 注文住宅」といった地域性と専門性を組み合わせたキーワード設定を行いました。また、お客様からの口コミ投稿を積極的に促し、返信も丁寧に行うことで、地域での信頼度向上に努めました。定期的な投稿更新と高品質な施工写真の追加により、検索結果での露出度を大幅に改善しました。
SEO対策では、「健康住宅のメリット」「自然素材住宅の費用相場」「川口市での家づくりのポイント」など、検討段階のお客様が求める情報を網羅したブログ記事を制作しました。単なる宣伝ではなく、家づくりの参考になる有益な情報提供を心がけることで、信頼関係の構築と自然な集客を実現しました。
統合的なアプローチとして、Instagram投稿、ブログ記事、Googleビジネスプロフィールで一貫したメッセージングを展開し、どの媒体から訪問しても同じブランド体験を提供できるよう配慮しました。また、オフラインでの地域活動(地元のイベント参加等)もSNSで発信することで、地域密着度の高さをアピールし、親しみやすさの演出にも成功しました。
施策開始から8ヶ月で、年間受注棟数が15棟から38棟へと大幅に増加し、売上も前年比250%を達成しました。
工務店の特性を活かした季節性のあるコンテンツ戦略を重視しています。春の新築着工シーズンに向けた2〜3月の集中的な情報発信、夏場の基礎工事や構造見学会の様子、秋冬の完成見学会やお引き渡し後の様子など、1年を通じて家づくりのプロセスを発信することで、継続的な関心を維持しています。
お客様との長期的な関係構築として、完成後1年、3年、5年といった節目での定期訪問の様子もSNSで発信し、アフターサービスの充実をアピールしています。また、地域のお祭りや清掃活動への参加、職人による小学校での木工教室の開催など、地域コミュニティとの関わりを積極的に発信することで、地域密着型工務店としてのブランディングを強化しています。
技術面では、新しい自然素材の導入や職人技術の継承についてもコンテンツ化し、専門性の高さを継続的にアピールしています。また、月1回のお客様向け勉強会「自然素材の家づくり講座」の開催や、オンライン相談会の実施など、オフラインとオンラインを組み合わせた総合的なマーケティング戦略を展開しています。
工務店業界では「技術力があっても伝え方がわからない」という課題を抱える企業が非常に多く、こちらの企業様も例外ではありませんでした。しかし、25年という実績と本物の職人技術、そして自然素材への深い理解という強固な基盤があったからこそ、デジタルマーケティングでの成功につながったと考えています。特に代表様の家づくりに対する真摯な姿勢が、SNSを通じて多くの方に伝わったことが大きな要因です。
地域性を活かした戦略では、川口市という立地の良さと埼玉県内での自然素材住宅需要の高まりを的確に捉えることができました。単なる価格競争ではなく、健康志向の高まりや本物志向の住宅への関心という社会的トレンドに合わせて、差別化戦略を展開しました。月5万円という限られた予算の中でも、集中と選択により最大限の効果を引き出すことができたのは、お客様との密な連携があったからこそです。