「Instagramを始めたけど、フォロワーが全然増えない…」
「施工事例を載せても反応が少ない」
「工務店でもフォロワーを伸ばせる方法が知りたい」
地域密着型の工務店にとって、SNSでの集客や認知度向上は重要な課題です。
しかし、多くの工務店が「投稿しているのにフォロワーが増えない」という悩みを抱えています。
実は、工務店のInstagram運用には、他業種とは異なる戦略が必要なのです。
地域密着型のビジネスモデルを活かし、見込み客に響く投稿を継続することで、自然とフォロワーが増加し、問い合わせにつながる流れを作ることができます。
本記事では、地域密着型の工務店でも、無理なくファンを増やしていける具体的なInstagram運用方法を解説します。
アルゴリズムに強い運用習慣や、フォロワー増加に繋がる投稿設計など、明日から使えるノウハウをお伝えします。
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なぜ工務店は「フォロワー数」に注目すべきなのか?
多くの工務店経営者が「フォロワー数なんて意味があるのか?」と疑問に感じているかもしれません。
しかし、現代の住宅業界において、フォロワー数は単なる数字以上の価値を持っています。
「信頼」と「集客」の入り口になる
フォロワー数は、潜在顧客にとっての信頼度の指標として機能します。
家づくりは人生で最も高額な買い物の一つ。
多くの人がその工務店を支持しているという事実は、安心感を与える重要な要素となります。
実際に、ご依頼いただいた工務店では、フォロワー数が1,000人を超えた時点で「インスタを見て問い合わせました」という新規顧客が月2〜3件増加しました。
フォロワーが多いアカウントは、投稿がより多くの人に届きやすくなり、口コミ効果も期待できるのです。
地域ユーザーとの接点が生まれる
工務店にとって最も重要なのは、地域の見込み客とのつながりを築くことです。
フォロワーが増えることで、地域住民との接点が自然に生まれ、以下のような好循環が生まれます。
- 地域の施工事例を見た人が、自分の理想を重ね合わせやすくなる
- コメントやDMを通じて、気軽な相談ができる関係性が築ける
- 口コミや紹介が自然発生しやすくなる
- 地域イベントや完成見学会の告知効果が高まる
特に注文住宅の検討期間は平均2〜3年と長期間です。
この間に定期的に投稿を見てもらうことで、「家を建てるなら、あの工務店に相談してみよう」という印象を植え付けることができます。
フォロワー数は採用や紹介にも影響する
実は、フォロワー数の効果は集客だけにとどまりません。
求職者や協力業者、同業者からの評価にも大きく影響します。
採用面での効果例:
「インスタを見て、この会社で働きたいと思いました」という応募者が増加。
特に若手職人や営業スタッフの採用において、SNSでの印象は重要な判断材料となっています。
また、他の工務店や業者からの紹介案件も増える傾向があります。
「あそこの工務店はSNSもしっかりやっていて信頼できる」という評価は、業界内での地位向上にもつながります。

工務店Instagramでフォロワーを増やす7つの基本戦略
それでは、具体的にどのような戦略でフォロワーを増やしていけばよいのでしょうか。工務店に特化した7つの基本戦略をご紹介します。
① ターゲットを明確にする(誰に届ける?)
フォロワー増加の第一歩は、「誰をフォロワーにしたいのか」を明確に定義することです。
多くの工務店が「とにかく多くの人に見てもらいたい」と考えがちですが、これは大きな間違いです。
工務店のターゲット設定例:
- 年齢層: 30〜45歳(家づくりを検討する主要層)
- 居住地: 施工可能エリア内(車で60分以内など)
- 家族構成: 夫婦+子供1〜2人、または新婚夫婦
- 年収: 400〜800万円(住宅ローン審査通過レベル)
- 興味関心: 自然素材、省エネ、子育て環境など
私がサポートしたある工務店では、ターゲットを「子育て中の共働き夫婦」に絞ったことで、投稿内容がブレなくなり、3ヶ月でフォロワーが2.5倍に増加しました。「誰でも」ではなく「この人たち」に響く投稿を心がけることが重要です。
② プロフィールを整える(地域・事業内容・導線)
プロフィールは、フォローするかどうかを判断する最重要ポイントです。地域密着型工務店として信頼されるプロフィールを作成しましょう。
効果的なプロフィール構成例:
🏠【地域名】の自然素材住宅専門工務店
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👨👩👧👦子育て家族の理想を形に
📍施工エリア:○○市・△△市
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特に重要なのは、「どこで」「何を」「誰のために」やっているかが一目で分かることです。また、プロフィールリンクには公式サイトの問い合わせページを設置し、興味を持った人がすぐに行動できる導線を作りましょう。
③ 投稿ジャンルを固定する(8割は軸をぶらさない)
フォロワーが増える工務店アカウントには、一貫したテーマ性があります。
投稿の8割は決まったジャンルに絞り、残り2割で季節ネタや地域情報を織り交ぜるのがベストバランスです。
工務店におすすめの投稿ジャンル:
- 施工事例(30%): ビフォーアフター、間取り解説、こだわりポイント
- 素材・技術紹介(25%): 無垢材の特徴、断熱材の比較、職人技の紹介
- 暮らしの提案(25%): 収納アイデア、家事動線、子育て環境
- スタッフ・現場風景(20%): 職人の仕事ぶり、打ち合わせ風景、完成の喜び
「今日は天気がいいですね」といった日常的な投稿も悪くありませんが、それだけでは工務店アカウントとしての価値が伝わりません。フォローする理由を明確に提供することが、継続的なフォロワー増加につながります。
④ ハッシュタグを最適化する(地域+施工ワード)
工務店のハッシュタグ戦略は、地域性と専門性の両方を意識することが重要です。
大手ハウスメーカーが使うような一般的なハッシュタグだけでは、地域の見込み客に届きません。
効果的なハッシュタグの組み合わせ例:
【地域系】#○○市注文住宅 #△△工務店 #地域名新築
【専門系】#自然素材住宅 #無垢フローリング #漆喰壁
【ライフスタイル系】#子育て住宅 #家事楽動線 #平屋暮らし
【汎用系】#注文住宅 #マイホーム #新築一戸建て
投稿ごとに15〜20個のハッシュタグを使い分け、競合性の高いビッグワードと、ニッチな地域ワードをバランスよく組み合わせることで、様々な検索経路からの流入を獲得できます。
⑤ 地元アカウントと積極的に交流する
地域密着型工務店の強みは、地元コミュニティとのつながりです。
同じ地域の個人アカウントや店舗アカウントと積極的に交流することで、自然なフォロワー増加を促進できます。
地元交流のポイント:
- 地元のカフェや雑貨店の投稿にコメント・いいねをする
- 地域のイベントや祭りの投稿をストーリーズでシェアする
- 施主様(許可を得て)や協力業者とのコラボ投稿を作る
- 地域の子育てママアカウントと住まいの情報を交換する
私がコンサルした工務店では、地元のパン屋さんとコラボして「新居のキッチンで地元パンを楽しむ」という投稿を作成。
この投稿がパン屋さんのフォロワーにもリーチし、1週間で50人以上の新規フォロワーを獲得しました。
⑥ ストーリーズ・リールを活用する(リーチ獲得)
現在のInstagramアルゴリズムでは、ストーリーズとリールの活用が新規フォロワー獲得の鍵となっています。
特にリールは発見タブに表示されやすく、フォロワー外にもリーチしやすい機能です。
工務店におすすめのリール内容:
- タイムラプス動画: 基礎工事から完成までの早回し
- ビフォーアフター: リフォーム・リノベーションの劇的変化
- 職人技の紹介: 木材加工や左官仕事のクローズアップ
- 間取り解説: 図面を使った分かりやすい説明
ストーリーズでは、現場の「今」を伝える投稿が効果的です。
「今日の現場では○○工事中です」「材料搬入の様子をお届け」など、リアルタイム感のある内容でフォロワーとの距離を縮めましょう。
⑦ 定期的な投稿・アクションの習慣化
最後に、最も重要なのは継続的な運用です。
一時的に投稿を増やしてもフォロワーは定着しません。
長期的な視点で、無理のない運用スケジュールを確立することが成功の秘訣です。
推奨する運用スケジュール:
📅 フィード投稿:週2〜3回(火・木・土など)
📱 ストーリーズ:週3〜4回(現場の様子など)
🎬 リール:週1回(まとめて撮影・編集)
💬 コメント返信:毎日チェック
👍 いいね・コメント:1日10〜15アカウント
重要なのは「完璧を求めすぎない」こと。
毎日投稿する必要はありませんが、定期的に顔を出し続けることで、フォロワーとの関係性を維持・強化できます。
アルゴリズムを味方につける投稿のコツ
フォロワーを効率的に増やすためには、Instagramのアルゴリズムの仕組みを理解し、それに最適化された投稿を作ることが重要です。
アルゴリズムが評価する要素を押さえて、より多くの人に投稿を届けましょう。
「保存されやすい投稿」を狙う
Instagramのアルゴリズムでは、「保存」が最も重要なエンゲージメント指標の一つとされています。
保存される投稿は、ユーザーにとって価値が高いと判断され、より多くの人に表示されるようになります。
間取り解説・費用比較・素材紹介など
工務店にとって保存されやすい投稿の代表例をご紹介します。
これらの投稿は「後で見返したい」「家族と相談したい」という理由で保存される傾向があります。
保存されやすい投稿テーマ:
- 間取り図解説: 「家事動線が楽になる間取りのポイント5選」
- 費用の目安: 「30坪の家の建築費用内訳を公開」
- 素材比較: 「無垢材と合板フローリングの違いを徹底比較」
- メンテナンス情報: 「外壁材別メンテナンス時期と費用一覧」
- チェックリスト: 「土地選びで失敗しない確認ポイント10項目」
私がサポートした工務店では、「坪単価別でできることできないこと」という投稿が1週間で300回以上保存され、その結果フォロワーが一気に150人増加しました。具体的で実用的な情報ほど保存されやすいという傾向があります。
「発見タブ」に乗りやすい画像とリールの特徴
発見タブに表示されることで、フォロワー以外の潜在顧客にもリーチできます。
発見タブに選ばれやすい投稿には、いくつかの共通した特徴があります。
発見タブに選ばれやすい投稿の特徴:
・ 視覚的インパクトが強い(明るく、コントラストがはっきりしている)
・ 情報が整理されている(文字入れ、図解、比較表など)
・ トレンドキーワードを含む(時事ネタ、季節ネタ)
・ 問題解決型のコンテンツ(How to、Tips、解説)
・ エンゲージメント率が高い(投稿後1時間以内の反応)
特にリールでは、「最初の3秒で興味を引く」ことが重要です。
タイトルやサムネイルで「これは見てみたい」と思わせる工夫をしましょう。
例えば「え?この間取りで1,000万円台?」「職人が教える失敗しない業者選び」といった、好奇心をそそるタイトルが効果的です。
リールとフィード投稿の役割の違い
効率的にフォロワーを増やすためには、リールとフィード投稿をそれぞれ異なる目的で使い分けることが重要です。
それぞれの特性を理解して、戦略的に投稿しましょう。
リールの役割:新規フォロワー獲得
-
- 拡散性重視: 発見タブ・おすすめに表示されやすい
-
- インパクト重視: 短時間で注意を引く内容
-
- エンターテイメント性: 楽しい・驚き・学びの要素
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- トレンド活用: 人気の音楽やエフェクトを使用
フィード投稿の役割:関係性構築
-
- 信頼性重視: 詳細な説明と専門性の提供
-
- 情報提供: じっくり読める価値のあるコンテンツ
-
- ブランディング: 会社の価値観や理念の発信
-
- コミュニケーション: コメントでの深い交流
例えば、リールでは「30秒で分かる収納アイデア5選」といった短時間で楽しめる内容を発信し、フィード投稿では「収納計画で失敗しないための設計段階での注意点」といった詳細な解説を行うという使い分けが効果的です。
同業他社と差がつく”キャプション設計”
多くの工務店が見落としがちなのが、キャプション(投稿文)の重要性です。
写真だけでは伝わらない情報や感情を、キャプションで補完することで、フォロワーとの深いつながりを築けます。
効果的なキャプション構成例:
🎯 フック(最初の一行):興味を引く問いかけや驚きの事実
📖 本文(問題提起→解決策):共感→専門知識→具体例
💭 エピソード:個人的な体験や施主様の声
❓ 問いかけ:「皆さんはどう思いますか?」
🏷️ ハッシュタグ:適切なタグで発見性向上
良いキャプションの例:
「床材選びで後悔している」そんなお客様の声をよく聞きます😢
実は、床材選びは見た目だけでなく
▫️メンテナンスのしやすさ
▫️家族構成に合った機能性
▫️長期的なコストパフォーマンス
この3つのバランスが重要なんです💡
今回のお宅では、小さなお子様がいらっしゃるので…
(続く)
このように、読み手の悩みに共感し、専門家としての解決策を提示し、具体例で説得力を持たせる流れが、フォローしたくなるキャプションの基本構造です。
地域密着でファンを増やした成功事例3選
理論だけでなく、実際にフォロワーを増やし、集客につなげた工務店の成功事例をご紹介します。
これらの事例から、地域密着型工務店ならではの戦略のヒントを見つけてください。
事例①:地域施工事例 × 地名ハッシュタグ戦略
A工務店(愛知県豊田市)の取り組み
豊田市を中心に展開するA工務店は、地域に特化したハッシュタグ戦略で大きな成果を上げました。従来は一般的な #注文住宅 #マイホーム といったハッシュタグのみを使用していましたが、戦略を以下のように変更しました。
変更前のハッシュタグ:
#注文住宅 #マイホーム #新築 #工務店 #自然素材
変更後のハッシュタグ:
#豊田市注文住宅 #豊田新築 #豊田工務店 #豊田市マイホーム #豊田住宅展示場 #豊田子育て住宅 #豊田市新築一戸建て #トヨタ社員住宅 #豊田駅周辺住宅 #豊田市家づくり
結果、地域検索からの流入が3倍に増加し、6ヶ月でフォロワーが800人から2,100人まで増加。さらに重要なのは、「豊田市で家を建てたいと思っていたところ、インスタで見つけました」という問い合わせが月4〜5件入るようになったことです。
成功のポイント:
• 地域名を含む複合キーワードを多用
• 地元企業(トヨタ)の社員をターゲットに設定
• 「豊田市で建てるメリット」という地域特化コンテンツ
• 地元の子育て支援制度と住宅の関連性を発信
事例②:スタッフ紹介と親近感でフォロワー1.8倍
B工務店(福岡県久留米市)の取り組み
久留米市のB工務店は、「顔の見える工務店」をテーマに、スタッフの人柄や日常を積極的に発信する戦略を採用しました。従来の施工事例中心の投稿から、以下のような人間味のあるコンテンツにシフトしました。
人気コンテンツの例:
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- 「職人の昼ごはんシリーズ」: 現場で食べるお弁当や地元の定食屋紹介
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- 「代表の家づくり体験談」: 20代で初回住宅購入時の失敗と学び
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- 「スタッフの自宅訪問」: 社員の実際の住まいと工夫ポイント
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- 「現場での職人あるある」: 仕事中の面白エピソード
特に好評だったのが、入社3年目の大工職人が「家づくりで大変だったこと、嬉しかったこと」を語る動画シリーズ。この投稿は普段の10倍以上のエンゲージメントを獲得し、「この職人さんに頼みたい」というDMが複数届きました。
9ヶ月でフォロワーが1,200人から2,160人(1.8倍)に増加し、「インスタでスタッフの人柄に惹かれて」という理由での問い合わせが全体の約30%を占めるようになりました。
事例③:地元イベント投稿から商談につながった例
C工務店(静岡県磐田市)の取り組み
磐田市のC工務店は、地域のイベントや季節の話題を積極的に投稿に取り入れることで、地元住民との接点を増やす戦略を実行しました。住宅の投稿だけでなく、地域コミュニティの一員としての存在感を示すことに注力しました。
地域密着投稿の具体例:
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- 見付天神裸祭り: 祭りの写真と「地元で家を建てる喜び」のメッセージ
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- 桜開花情報: 磐田市内の桜スポットと「窓から桜が見える家」の提案
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- 地元野菜紹介: 農家直売所の野菜と「キッチン・パントリー設計」の関連付け
-
- 学校区情報: 「○○小学校区で建てるメリット」という教育環境と住宅の関連
特に印象的だった成果:
桜の投稿に「我が家からも桜が見えたらいいなあ」とコメントした方から、「実は家づくりを検討中で…」というDMが届き、その後商談に発展。最終的に契約に至り、実際に桜が見える立地での家づくりが実現しました。
この戦略により、1年でフォロワーが900人から1,750人に増加。さらに重要なのは、地域のイベント投稿をきっかけとした問い合わせが四半期ごとに2〜3件発生するようになったことです。
注意!フォロワーが増えない工務店の共通点
成功事例がある一方で、なかなかフォロワーが増えない工務店にも共通した特徴があります。これらの落とし穴を避けることで、効率的にフォロワーを増やすことができます。
投稿が「自己満足」になっている
最も多い失敗パターンが、「作り手目線」でしか投稿していないケースです。工務店側が「いい写真が撮れた」「技術的に優れている」と感じる投稿と、フォロワーが「見たい・知りたい」と思う投稿には大きなギャップがあります。
自己満足になりがちな投稿例:
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- 技術的な施工手順の詳細説明(専門用語だらけ)
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- 建築途中の骨組みだけの写真(完成形が想像できない)
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- 会社の歴史や受賞歴の自慢話
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- 「今日も一日お疲れ様でした」的な日記投稿
フォロワーが求めているのは「自分にとって役立つ情報」です。
技術的な内容を投稿する場合でも、「この技術があることで、住む人にとってどんなメリットがあるのか」という観点で説明することが重要です。
改善方法:
投稿前に「この投稿を見た人は、何を得られるのか?」「家づくりを検討中の人にとって、どんな価値があるのか?」を必ず考える習慣をつけましょう。技術的な内容も「住み心地」や「コスト」といった住む人の視点で説明すると効果的です。
施工写真だけで終わっている
「きれいな写真を載せておけばフォロワーが増える」と考えている工務店も多いのですが、写真だけでは差別化が困難です。
特に同業他社との区別がつかない施工写真だけの投稿では、フォローする理由が伝わりません。
改善すべき投稿パターン:
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- 写真だけで説明文が1〜2行程度
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- 「完成しました」「工事中です」といった事実のみの報告
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- どこの工務店でも使えそうな汎用的な写真
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- 施主様の想いやこだわりが伝わらない写真
効果的な改善方法:
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- ストーリーを加える: 「なぜこの間取りにしたのか」の背景
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- 具体的な数字: 「光熱費が月○○円安くなる断熱材を使用」
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- 施主様の声: 「実際に住んでみて良かった点」
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- 比較情報: 「一般的な仕様と何が違うのか」
例えば、同じキッチンの写真でも「料理好きの奥様のために、作業効率を考えて設計したキッチン。
コンロとシンクの距離を○○cmに設定し、調理時間が従来比30%短縮されました」といった説明があると、フォロワーの関心を引くことができます。
誰向けか分からない投稿になっている
ターゲットが不明確な投稿は、誰にも刺さらない投稿になりがちです。
「幅広い人に見てもらいたい」という気持ちは理解できますが、万人受けを狙った投稿ほど、フォローされにくいものはありません。
ターゲット不明確な投稿の特徴:
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- 年齢層やライフステージを問わない汎用的な内容
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- 新築・リフォーム・土地探しなど複数のテーマが混在
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- 価格帯やグレードが明確でない曖昧な表現
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- 地域性やライフスタイルの特色がない
改善のための質問:
• この投稿は何歳くらいの人に見てもらいたいか?
• どんな家族構成の人に響く内容か?
• どの程度の予算を想定している人向けか?
• どんな悩みを持っている人の役に立つか?
例えば「子育て世代の共働き夫婦」をターゲットにするなら、「帰宅後の家事を効率化する間取り」「子供の安全を考えた素材選び」「将来の教育費を考慮した住宅ローン計画」といった、そのターゲットが抱える具体的な課題に対する解決策を投稿することが重要です。
「いいね回り」など機械的な交流に頼っている
短期的にフォロワーを増やそうと、機械的な「いいね回り」や相互フォローに頼る工務店がありますが、これは長期的には逆効果になる可能性があります。
機械的な交流の問題点:
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- 見込み客以外のフォロワーが増える: 同業者や関係のないアカウントばかり
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- エンゲージメント率が下がる: 興味のないフォロワーは投稿に反応しない
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- アルゴリズムに悪影響: 反応の悪い投稿は表示されにくくなる
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- ブランドイメージの低下: 「とりあえずフォロー」感が伝わってしまう
代わりに重視すべきは、質の高いフォロワーとの自然な交流です。地域の見込み客や関連業界の方々と、投稿内容を通じた意味のあるコミュニケーションを築くことで、本当に価値のあるフォロワーシップを構築できます。
おすすめの交流方法:
-
- 投稿に対する質問やコメントには必ず返信する
-
- 地域の関連アカウント(インテリア店、庭師など)と連携投稿
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- 施主様(許可を得て)の投稿をストーリーズでシェア
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- 地域イベントや展示会での出会いをSNSでも継続
よくある質問(Q&A)
Q1. 地元の人に見てもらうにはどうすればいい?
A. 地名ハッシュタグ(例:#西宮工務店)や、GoogleマップやLINE連携が有効です。また、地域名+地元店とのコラボ投稿も効果的です。さらに、地域のイベントや季節の話題を積極的に取り入れることで、地元住民の目に留まりやすくなります。地域の子育て支援制度や学校区情報と住宅の関連性を発信するのも効果的です。
Q2. 投稿頻度はどれくらいが理想?
A. 週2〜3回を目安に継続することが大切です。毎日は不要ですが、間隔が空きすぎるとフォロワーが離れてしまいます。重要なのは「継続性」で、月曜・水曜・金曜など決まった曜日に投稿することで、フォロワーが投稿を期待するようになります。また、ストーリーズは週3〜4回、リールは週1回程度が理想的なバランスです。
Q3. フォロワーが業者ばかりで意味がない気がします…
A. ハッシュタグや投稿テーマを「施主視点」に変えることで、見込み客層のフォロワーを増やせます。地元住民が共感するテーマも有効です。例えば #工務店 ではなく #マイホーム計画 #家づくり準備 といった検索されやすいハッシュタグを使用し、「家を建てたい人が知りたい情報」にテーマを絞ることで、徐々に見込み客のフォロワーが増えていきます。
Q4. 投稿に反応がなくて心が折れそうです…
A. 最初は見られていなくても、投稿のストックが増えると”資産”になります。過去投稿が後から見られることも多いので、焦らずコツコツ続けましょう。実際、家づくりの検討期間は2〜3年と長いため、今投稿した内容が1年後に問い合わせにつながることも珍しくありません。また、投稿に「いいね」がつかなくても、保存されている可能性があります。Instagram Insightsで保存数もチェックしてみてください。
Q5. 有料広告を使うべきですか?
A. 予算があればリーチ拡大に効果的ですが、まずはオーガニック運用で土台を作るのがおすすめです。広告だけでは信頼関係は築けません。オーガニックでエンゲージメントの高い投稿を作れるようになってから、その投稿を広告で拡散する方が費用対効果が高くなります。月1〜3万円程度から始めて、地域限定でのリーチ拡大を試してみるのが良いでしょう。
Q6. 競合他社の投稿と似てしまうのが気になります
A. 施工事例が似るのは当然ですが、「なぜその選択をしたのか」「施主様の想い」「完成後の暮らし方」という部分で差別化を図りましょう。同じ間取りでも、背景にあるストーリーは必ず違います。また、スタッフの個性や会社の価値観を投稿に反映させることで、自然と独自性が生まれます。
Q7. 施主様のプライバシーが心配で投稿しにくいです
A. 事前の許可取りと適切な配慮があれば問題ありません。投稿前に必ず施主様に確認を取り、個人が特定される情報(表札、車のナンバー、近隣の特徴的な建物など)は写らないよう注意しましょう。また、「外観のみ」「内観のみ」「間取り図のみ」など、施主様の希望に応じて投稿範囲を調整することも大切です。感謝の気持ちを込めて、投稿時には施主様へのお礼メッセージも添えると良い関係性を維持できます。
まとめ|”地域で選ばれる工務店”になるSNS運用を
工務店のInstagramフォロワー増加は、単なる数字の追求ではありません。地域で信頼され、選ばれる工務店になるためのブランディング戦略の一環として捉えることが重要です。
フォロワーは”数”ではなく”質”が大切です。1万人のフォロワーがいても、誰も問い合わせをしてくれなければ意味がありません。一方で、1,000人の地域住民がフォローしてくれていれば、そこから継続的に問い合わせや紹介が生まれる可能性があります。
本記事でご紹介した7つの基本戦略を実践することで、以下のような好循環を生み出すことができます:
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- 認知度向上: 地域での工務店としての存在感が高まる
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- 信頼関係構築: 投稿を通じて人柄や技術力が伝わる
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- 問い合わせ増加: 「この工務店に頼みたい」という指名検索が増える
-
- 口コミ促進: フォロワーが周囲に紹介してくれる
-
- 採用強化: 「働きたい会社」としてのイメージアップ
今日から始められる3つのアクション:
1️⃣ プロフィールを見直し、地域性と専門性を明確に記載する
2️⃣ 次の投稿で「誰に・何を・なぜ」を明確にしたキャプションを書く
3️⃣ 地域名を含むハッシュタグを5個以上追加する
地元にファンを作ることが、集客・採用・紹介すべてにつながります。
SNS運用は短期間で劇的な成果を期待するものではありませんが、コツコツ続けることで必ず資産となり、地域で選ばれるブランド工務店への道筋を作ってくれます。
まずは今日から、見込み客の立場に立った投稿を心がけ、地域密着型工務店ならではの強みを活かしたInstagram運用を始めてみてください。フォロワー数の増加はその結果として、自然についてくるはずです。
大切なのは「選ばれる理由」を明確に発信し続けることです。あなたの工務店でしか建てられない家、あなたの工務店だからこそ提供できる価値を、Instagram を通じて地域の人々に伝えていきましょう。