「クチコミが増えない…」
「評価は高いのに投稿がない」
そんな悩みを抱えていませんか?
整体院の集客においてクチコミは、信頼性と予約率を大きく左右する重要な要素です。
この記事では、クチコミが自然に増える方法を、現場で使える具体策に落とし込み、E-E-A-Tを意識した信頼性ある内容で解説します。

なぜ整体院にとってクチコミが重要なのか
近年の整体院利用者の行動パターンを見ると、Googleマップでクチコミを確認してから来院を決める傾向が急速に高まっています。
デジタル販促ツールを提供するPatheeの調査によると、実店舗の下調べにGoogleマップを利用する人は69%にものぼることが明らかになっています。
利用者が来院前に重視する情報とは
整体に通う「整体男子・整体女子」が重視する要素として、以下の結果が出ています:
- スタッフの技術力が高い(38.9%)
- アクセスの良さ
- 料金の妥当性
- 口コミでの高評価
- 施術効果の実感
- 清潔な院内環境
技術力が前提条件として重要ですが、口コミによる「客観的な評価」が来院の決め手になることが分かります。実際に、Googleマップの調査によると、Googleビジネスプロフィールに5件以上の口コミがある場合、新規顧客の獲得率が最大で2倍になるという結果も出ています。
クチコミが集客・SEOにも影響する理由
Googleはローカル検索結果のランキングにおいて、以下の3つの要素を重視すると公式に発表しています:
- 関連性:検索キーワードとビジネス情報の一致度
- 距離:検索地点からの物理的距離
- 知名度:ビジネスの認知度と評判
米国のMOZ社が実施したローカルSEO調査レポートでは、Googleのレビュー(クチコミ)はローカル検索の結果で上位表示する上で2番目に重要な要素として発表されています。つまり、クチコミは単なる評価にとどまらず、検索順位を左右するSEO効果も持っているのです。

クチコミが集まらない整体院の共通点
多くの整体院でクチコミが増えない理由には、実は共通するパターンがあります。技術力が高く、患者さんの満足度も高いにも関わらず、なぜかクチコミが集まらない院の特徴を見ていきましょう。
口コミ投稿を「お願いしにくい」雰囲気
ある成功している整体院では、初回施術後に「今後の回復に向けたアドバイスをLINEでお送りしています」として自然に公式LINEへの登録を促し、その流れでクチコミ投稿についても案内しています。このように、サービスの一環として位置付けることで、お願いしやすい環境を作っています。
一方で、集まらない院の特徴として以下が挙げられます:
- 施術者自身が「クチコミをお願いするのは営業っぽい」と感じている
- 口頭での依頼のみで、具体的な投稿方法を案内していない
- 「良かったら」という曖昧な表現で依頼している
- 忙しい会計時にバタバタとお願いしている
来院後のフォローが不足している
整体院connectのような成功事例を見ると、施術後の丁寧なフォローアップが高評価につながっていることが分かります。クチコミには「何を話しても受け入れて下さり、自然と普段誰にも話さないようなことも話してしまい、恥ずかしさもありながらも心も軽くなりました」といった、技術以外の部分への感謝が多く寄せられています。
フォロー不足の院では:
- 施術当日のアフターケアの説明が不十分
- 次回来院までの連絡が皆無
- 患者さんの変化や改善を確認していない
- 感想や疑問を聞く機会を設けていない
GoogleマップやSNSが整備されていない
Googleビジネスプロフィールが十分に活用されていない院も多く見受けられます。基本情報の不備や写真の少なさ、営業時間の更新漏れなどがあると、患者さんがクチコミを投稿しようと思っても、投稿先が見つからないという事態が発生します。
情報が整備されていない院では、患者さんが「このお店の評価を投稿したい」と思っても、正確な店舗情報にたどり着けないという機会損失が発生しています。
整体院のクチコミを増やす7つの実践方法
ここからは、法的な注意点も含めて、整体院が自然かつ継続的にクチコミを増やすための実践方法を7つご紹介します。これらの方法は実際に年間200件以上の口コミを獲得している整体院でも活用されている手法です。
① Googleビジネスプロフィールの整備
Googleビジネスプロフィールの完全最適化は、クチコミ収集の基盤となります。不完全な情報では、患者さんがクチコミを投稿したくても、正確な店舗ページを見つけられません。
営業時間・写真・説明文の最適化
成功している整体院では、以下の項目を徹底して管理しています:
- 営業時間:祝日や臨時休業も含めて常に最新状態を維持
- 写真:外観、内装、施術風景、スタッフ写真を定期的に更新
- 説明文:対応可能な症状やサービス内容を具体的に記載
- 属性情報:駐車場、バリアフリー対応、支払い方法などを詳細設定
- サービス:骨盤矯正、肩こり治療、腰痛改善など提供メニューを明記
https://marklis.com/seitai-meo-taisaku/
② 満足度が高いタイミングで依頼する
クチコミ依頼のタイミングは、成功率を大きく左右します。患者さんの満足度が最も高い瞬間を逃さないことが重要です。
施術後すぐの声掛けが効果的
最も効果的なタイミングは以下の通りです:
- 施術直後:身体の変化を実感している瞬間
- 症状改善を確認できた時:「楽になった」という感想が出た瞬間
- 会計前:リラックスしていて時間に余裕がある状態
- 初回から2〜3回目:効果を実感し始めたタイミング
声掛けの例:「今日の施術はいかがでしたか?身体の変化を感じていただけましたでしょうか。もしよろしければ、同じような症状でお悩みの方の参考になりますので、Googleでご感想をいただけませんか?」
③ チラシやPOPで自然に促す
口頭でのお願いが苦手な場合は、視覚的なツールを活用することで、患者さんからの自発的な投稿を促すことができます。
QRコード付きで手間を削減
効果的な設置場所と内容:
- 受付・会計カウンター:「ご感想をお聞かせください」のQRコード付きPOP
- 施術ベッド周辺:「施術前後の変化をお聞かせください」
- 待合スペース:他の患者さんの口コミを紹介するパネル
- お会計時のレシート:QRコード付きの感謝メッセージ
- 院内のトイレ:滞在時間を活用した口コミ投稿案内
QRコードの作成時は、スマートフォンのカメラで実際に読み取れるか、正しい店舗プロフィールページに遷移するかを必ず確認しましょう。
④ クチコミ特典を設定する(法的注意点含む)
特典提供によるクチコミ収集は、景品表示法やステルスマーケティング規制に十分注意する必要があります。
2023年10月からは、より厳格な規制が適用されています。
禁止される表現・インセンティブとは?
違法となる可能性が高い例:
- 「★5投稿で100円引き」(評価を指定した特典提供)
- 「良い口コミを書いてくれたら割引」(内容を指定した依頼)
- 「悪い評価は書かないでください」(ネガティブ口コミの抑制)
- 商品券やキャッシュバックとの交換
適切な方法:口コミの内容や評価に関係なく、「投稿していただいた方全員に感謝の気持ちとして」という形での特典提供は、リスクを軽減できます。ただし、透明性を確保するため「○○から依頼されて投稿」と明記してもらうことが重要です。
⑤ LINE公式アカウントを活用した依頼
LINE公式アカウントを活用することで、継続的かつ自然な形でクチコミ依頼ができます。日本のLINE利用者は9,700万人と圧倒的な普及率を誇り、整体院の患者層にも高い浸透率があります。
メッセージテンプレート例
効果的なLINEメッセージの構成:
【初回施術後のフォローメッセージ】
○○様、本日はご来院いただきありがとうございました!
施術後のお身体の調子はいかがですか?
何か気になることがございましたら、
いつでもLINEでお気軽にご相談ください。
もしよろしければ、同じような症状で
お悩みの方の参考になりますので、
Googleでご感想をお聞かせいただけませんか?
▼こちらから簡単に投稿できます
[QRコードまたはURL]
今後ともよろしくお願いいたします。
LINEを活用する利点:
- 高い開封率:メールに比べて90%以上の開封率
- 双方向コミュニケーション:患者さんからの質問にも対応可能
- タイミング調整:施術から数日後の最適なタイミングで送信
- 継続的な関係構築:リピート促進にもつながる
https://marklis.com/seitai-line-yoyaku-strategy/
⑥ クチコミに返信して関係性を深める
クチコミを投稿してもらった後の返信対応は、投稿者との関係性を深めるだけでなく、他の患者さんにも良い印象を与える重要な要素です。
ポジティブ・ネガティブな内容別の返信例
高評価への返信例:
○○様、この度は貴重なお時間を使って
ご感想をお書きいただき、ありがとうございます。
お身体の調子が改善されたとのこと、
私どもとしても大変嬉しく思います。
今後も○○様の健康維持のお手伝いが
できるよう努めてまいりますので、
何かお困りのことがございましたら
いつでもお気軽にご相談ください。
△△整体院 院長
ネガティブな口コミへの返信例:
○○様、この度はご来院いただき、
またご感想をお聞かせいただき
ありがとうございます。
ご期待に添えない結果となり、
誠に申し訳ございませんでした。
いただいたご意見を真摯に受け止め、
サービス向上に努めてまいります。
もしよろしければ、改善に向けて
詳しくお話を伺わせていただきたく、
お時間をいただけましたら幸いです。
△△整体院 院長
返信は24時間以内を目安に行い、必ず丁寧語で対応しましょう。ネガティブな口コミも、適切に対応することで他の患者さんからの信頼を高める機会になります。
⑦ スタッフ全員でクチコミ文化を育てる
複数のスタッフがいる整体院では、全員が一貫したクチコミ収集に取り組むことで、大幅な効果向上が期待できます。
院内での「お客様の声」共有方法
成功している整体院での取り組み例:
- 朝礼での口コミ共有:新着口コミの内容とスタッフの対応を振り返り
- 月間目標設定:口コミ件数の目標を設定し、達成状況を可視化
- 対応マニュアル作成:統一された声掛け方法とタイミングを明文化
- 成功事例の共有:特に評価の高い口コミとその背景を分析
- 研修の実施:新人スタッフへの口コミ収集方法の指導
- 施術後の感想確認:必ず「今日の施術はいかがでしたか?」と確認
- QRコード活用:会計時に手渡しカードでQRコード案内
- LINE活用:施術2日後にフォローメッセージと口コミ依頼
- 口コミキャンペーン:月1回、投稿者全員への感謝企画実施
- スタッフ教育:月次研修で対応方法の統一化
- 月間新規患者数:8名
- Googleマップ順位:圏外
- 口コミ数:3件
- 月間新規患者数:22名(2.75倍)
- Googleマップ順位:「地域名 整体」で2位
- 口コミ数:47件(平均評価4.6)
- Googleビジネスプロフィールの情報完全最適化
- 週2回の投稿更新(施術風景・健康情報)
- 口コミ収集専用のフローチャート作成
- 全口コミへの24時間以内返信
- 患者満足度調査の実施と改善
- 優良誤認表示の禁止:「世界一の技術」「確実に治る」などの誇大表現
- 有利誤認表示の禁止:実際より安く見せる価格表示
- 比較広告の制限:「地域No.1」「口コミ数地域1位」などの根拠のない表現
- NG表現:「治療」「診察」「症状が改善」「病気が治る」
- OK表現:「施術」「身体のケア」「リラクゼーション」「コンディショニング」
- 「★5投稿で割引」などの高評価誘導
- 金銭や商品との交換での口コミ依頼
- 内容を指定した口コミの依頼
- ネガティブな口コミの削除・修正依頼
- 消費者庁による措置命令
- 事業者名の公表
- 従わない場合は2年以下の懲役または罰金
- 社会的信用の失墜
スタッフ間での統一された取り組みにより、患者さんにとっても自然で一貫性のある体験を提供できます。
クチコミ数が伸びた整体院の成功事例
実際にクチコミ収集で大きな成果を上げている整体院の事例をご紹介します。これらの事例から、具体的な施策と成果を学ぶことができます。
年間200件以上の口コミを得た施策
A整体院(従業員3名)では、以下の施策により年間200件を超える口コミを獲得しています:
結果:平均評価4.7を維持しながら、月平均18件の口コミを獲得。新規患者の約70%が「口コミを見て」来院と回答しています。
MEO対策との相乗効果で予約数が倍増
B整体院では、口コミ収集とMEO対策を組み合わせることで劇的な改善を実現しました:
実施前の状況:
6ヶ月後の結果:
実施した具体的施策:
この事例からも分かる通り、口コミ収集とMEO対策は相互に効果を高め合う関係にあります。
クチコミ施策で気をつけるべき法律・ガイドライン
クチコミ収集を行う際は、複数の法律やガイドラインを遵守する必要があります。
2023年10月から施行されたステルスマーケティング規制により、より厳格な対応が求められています。
景品表示法と医療広告ガイドライン
景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)は、事業者が消費者に誤認を与える表示や過大な景品提供を禁止する法律です。整体院においても以下の点に注意が必要です:
整体院は医療機関ではありませんが、施術効果に関する表現には注意が必要です:
ステルスマーケティングのリスクと対策
2023年10月1日から、ステルスマーケティング(ステマ)が景品表示法違反として明確に規制されました。整体院での口コミ収集において注意すべき点は以下の通りです:
ステマに該当する可能性がある行為:
適切な対策:口コミ依頼は「率直なご感想」を求める形にし、評価や内容に関わらず全ての投稿者に感謝を示す。特典を提供する場合は「企業からの依頼」であることを明示してもらうことが重要です。
違反した場合のリスク:
実際に2024年6月には、Googleの口コミでインセンティブを用いた医療法人が消費者庁から措置命令を受けており、整体院においても十分な注意が必要です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 口コミをお願いするタイミングはいつがベストですか?
施術直後の満足度が高い瞬間が最も効果的です。具体的には、「身体が楽になった」「可動域が広がった」など、変化を実感した直後のタイミングです。会計前の時間に余裕がある状態で、「今日の施術はいかがでしたか?」と感想を聞いた後に、自然な流れで依頼することをおすすめします。
Q2. お礼として金券や割引を渡しても大丈夫?
景品表示法やステルスマーケティング規制により、評価や内容を指定した特典提供は違法となる可能性があります。「★5投稿で割引」「良い口コミで特典」といった表現は避けましょう。もし感謝の気持ちを示したい場合は、口コミの内容や評価に関わらず、「投稿していただいた方全員への感謝として」という形にし、依頼であることを明示してもらうことが重要です。
Q3. ネガティブな口コミにはどう対応すればいい?
誠実で迅速な対応が最も重要です。まず投稿への感謝を示し、ご指摘いただいた点について真摯に受け止める姿勢を表明します。具体的な改善策があれば簡潔に述べ、必要に応じて個別での対話を提案しましょう。24時間以内の返信を心がけ、感情的にならず丁寧な言葉遣いで対応することで、他の患者さんからの信頼も高まります。
Q4. クチコミはどのくらいの頻度で増やせばいい?
自然なペースでの蓄積が重要です。月に3〜5件程度が理想的なペースとされています。急激に大量の口コミが投稿されると、Googleのアルゴリズムに不自然と判断される可能性があります。患者数に応じて、来院者の10〜15%程度からの投稿を目標に、継続的な取り組みを心がけましょう。品質の高い口コミを少しずつ積み重ねることが、長期的な信頼構築につながります。
Q5. Googleビジネスプロフィールとホットペッパー、どちらが優先?
Googleビジネスプロフィールを優先することをおすすめします。理由として、無料で利用でき、Googleマップでの表示により地域検索での露出が高く、SEO効果も期待できるからです。ホットペッパーは有料でコストがかかる上、プラットフォーム内での競争が激しくなっています。まずはGoogleビジネスプロフィールでの口コミ基盤を確立し、余裕があれば他のプラットフォームも活用するという順序が効果的です。
まとめ
整体院におけるクチコミの自然な増加は、適切な手法と継続的な取り組みによって実現可能です。最も重要なのは、患者さんの満足度を高めることを前提とし、法的な規制を遵守しながら、感謝の気持ちを込めて依頼することです。
今回ご紹介した7つの方法を段階的に実践し、MEO対策との相乗効果を活用することで、年間200件を超える口コミ獲得も十分に可能です。ただし、短期間での急激な増加よりも、質の高い口コミを継続的に蓄積することが、長期的な集客力向上につながります。
景品表示法やステルスマーケティング規制への対応も忘れずに、患者さんとの信頼関係を最優先に考えた口コミ収集に取り組んでいきましょう。適切に実施すれば、クチコミは整体院の集客力を大きく向上させる強力なツールとなるはずです。