駅前の大手整骨院に新患を奪われている…昔は紹介が多かったが、最近は減ってきた…広告にお金はかけられないけど、なんとかしたい。
こんな悩みを抱えている小さな整骨院の院長先生は多いのではないでしょうか。
実は、小規模だからこそできる集客戦略があります。
大手にはない「人柄」と「信頼」を武器に、デジタルとアナログを組み合わせた地域密着型のアプローチで、新患を着実に増やしていくことができるのです。
この記事では、広告費ゼロから始められる”地域密着型”の整骨院集客戦略を具体的に紹介します。SNSやGoogleマップなど、デジタルとアナログを組み合わせて、小さな整骨院でも実践できる方法に特化して解説していきます。

小規模整骨院が抱える集客の3つの壁
小さな整骨院が集客に苦戦する理由は、実は共通しています。
これらの壁を理解することで、効果的な対策を立てることができます。
① 知名度がない
地域で開業して間もない、または長年やっているけれど大きな看板を出していない整骨院は、そもそも存在を知られていません。患者さんは「近くに整骨院があることすら知らない」状況です。
私が以前相談を受けた整骨院の院長先生は、「開業して3年経つのに、近所の人からまだ『そんなところに整骨院があったの?』と言われる」と嘆いていました。技術は確かなのに、知られていないだけで患者さんが来ない。これは本当にもったいない状況です。
② 人手が少なく発信に手が回らない
小規模な整骨院では、院長が施術から受付、清掃まで一人で行うことが多く、集客のための発信活動に時間を割けません。「やらなきゃいけないのはわかるけど、時間がない」というのが本音でしょう。
特に、SNSやブログの更新は継続が必要なので、忙しい日常の中で後回しになってしまいがちです。しかし、効率的な方法を知れば、1日10分程度の作業でも十分な効果を得ることができます。
③ 集客ノウハウが院内にない
整骨院の先生は施術のプロですが、マーケティングのプロではありません。「何をすれば集客できるのか」「どこから手をつければいいのか」がわからず、結果的に何もしないまま時間が過ぎてしまうケースが多いのです。
集客の知識不足により、効果の薄い方法に時間やお金を使ってしまい、「やっぱり集客は難しい」と諦めてしまうパターンも少なくありません。正しい知識と方法を身につければ、小さな整骨院でも確実に成果を出すことができます。

小さな整骨院が選ばれるための3つの軸
大手整骨院に勝つためには、小さな整骨院ならではの強みを活かした戦略が必要です。以下の3つの軸を意識することで、地域で選ばれる存在になることができます。
① 「誰のための院か?」を明確にする
小さな整骨院が大手に勝つためには、「誰のための院なのか」を明確にして、その人たちに刺さるメッセージを発信することが重要です。すべての人をターゲットにするのではなく、特定の悩みを持つ人に特化することで、強い印象を残すことができます。
例:産後の骨盤矯正専門、スポーツ障害に特化 など
成功している小規模整骨院の多くは、明確な専門性を持っています。
- 「産後ママの骨盤矯正専門」として、子育て中の女性にとって通いやすい環境を整える
- 「学生アスリートのスポーツ障害専門」として、部活動でのケガの治療と予防に特化
- 「デスクワーカーの肩こり・腰痛専門」として、オフィス街の会社員をターゲットにする
- 「高齢者の膝痛・腰痛専門」として、シニア世代が通いやすい院づくりを行う
このように専門性を明確にすることで、「この症状なら、あの先生に相談しよう」と思われるようになり、紹介も増えやすくなります。
② 院長の”人柄”と”信頼”を発信する
小さな整骨院の最大の武器は、院長の人柄と信頼感です。大手チェーンでは味わえない、温かみのある接客と丁寧な施術が、患者さんの心に響きます。
SNS・ブログ・口コミで「共感される存在」に
院長の人柄を伝える方法はたくさんあります。
- Instagramで施術中の真剣な表情や、患者さんとの自然な会話の様子を投稿
- ブログで「なぜ整骨院をやっているのか」という想いを語る
- 患者さんの改善例を丁寧に紹介し、一人一人を大切にしている姿勢を見せる
- 地域のイベントに参加している様子を発信し、地域愛をアピールする
私が知っている整骨院の院長先生は、毎朝の院内清掃の様子をInstagramストーリーズで発信しています。「今日も患者さんをお迎えする準備完了!」という一言とともに、きれいに整頓された院内の写真を投稿することで、清潔感と真面目な人柄が伝わり、多くの患者さんから好評を得ています。
③ デジタルとアナログをかけ合わせた導線づくり
現代の集客では、デジタルとアナログの両方をうまく組み合わせることが重要です。お客さんがあなたの院を知ってから来院するまでの流れを、しっかりと設計することで、集客効果を最大化できます。
LINE予約 × Googleマップ × 紹介カードなど
効果的な導線の例を紹介します。
- Googleマップで院を発見 → Instagramで院長の人柄を確認 → LINEで予約 → 来院
- 友人からの紹介カード → ホームページで詳細確認 → 電話で予約 → 来院
- 近所でチラシを発見 → LINEで友達追加 → 特典情報を受け取り → 予約 → 来院
- ブログを読んで共感 → SNSでフォロー → 定期的な投稿で親しみを感じる → 予約 → 来院
このように、複数の接点を作ることで、患者さんが「この先生なら安心して任せられそう」と思ってくれるまでの時間を短縮できます。
今日からできる!小さな整骨院の集客施策10選
ここからは、実際に今日から始められる具体的な集客施策を紹介します。すべてを一度に行う必要はありません。自分の院に合いそうなものから1つずつ実践してみてください。
1. Googleビジネスプロフィール(MEO)最適化
Googleビジネスプロフィールの最適化は、小さな整骨院にとって最も重要な施策の一つです。「地域名 + 整骨院」で検索したときに、Googleマップの上位3位以内に表示されることで、大幅な集客効果が期待できます。
具体的な最適化方法:
- 院内・外観・施術風景の写真を20枚以上投稿する
- 営業時間、電話番号、住所を正確に入力する
- 院の特徴を詳しく説明文に書く(産後骨盤矯正専門など)
- 患者さんに口コミ投稿をお願いする
- 口コミには必ず丁寧に返信する
- 定期的に「投稿」機能を活用して最新情報を発信する
Googleビジネスプロフィールを最適化しただけで、月の新患数が3人から8人に増えました。特に効果的だったのは、施術前後の写真を投稿することで、「どんな治療をしてくれるのか」が具体的に伝わるようになったことです。
2. LINE公式アカウントの整備と活用
LINE公式アカウントは、患者さんとの継続的なコミュニケーションツールとして非常に有効です。予約の取りやすさと、リピート率の向上に大きく貢献します。
効果的な活用方法:
- 初回来院時に必ずLINE友達追加をお願いする
- 次回予約のリマインドメッセージを自動送信する
- 週1回、「今週の空き状況」を配信する
- 季節に合わせた体調管理のアドバイスを送る
- 院の休診日やイベント情報を事前に告知する
ある整骨院では、LINE公式アカウントを導入してから予約の取りこぼしが激減しました。患者さんからは「電話だと営業時間内に連絡しなければならないけど、LINEなら思い立ったときにいつでも予約できて便利」という声をいただいています。
3. Instagramで施術風景・症状解説の発信
Instagramは、院の雰囲気や院長の人柄を伝えるのに最適なツールです。専門的な知識をわかりやすく発信することで、地域の健康意識の高い人たちにリーチできます。
投稿すべきコンテンツ:
- 施術前後の比較写真(患者さんの許可を得て)
- 肩こり・腰痛の原因と対処法の解説
- 自宅でできる簡単なストレッチ方法
- 院内の清潔で落ち着いた雰囲気の写真
- 院長の日常や想いを語る投稿
- 地域イベントへの参加報告
継続的な発信により、フォロワーが増えて地域での認知度が上がり、「あの先生の投稿をいつも見ているから、一度相談してみよう」と思ってもらえるようになります。
4. 院内の”患者の声”を可視化(掲示・投稿)
患者さんの声は、新しい患者さんの不安を解消する最も効果的なツールです。院内掲示とSNS投稿の両方で活用することで、信頼性を高めることができます。
効果的な「患者の声」の活用方法:
- 待合室の目立つ場所に感謝の手紙やアンケートを掲示
- 症状ごとに分類して掲示(肩こり改善、腰痛改善など)
- 写真付きの感謝状は特に効果的(許可を得て)
- SNSでも改善事例を定期的に紹介
- 具体的な改善内容を数字で表現(痛みが10から2に改善など)
患者の声を集める際は、「どんな症状で困っていたか」「治療を受けてどう変わったか」「先生の印象」の3点を必ず聞くようにしましょう。これらの情報があることで、同じ悩みを持つ人が「自分も良くなりそう」と感じやすくなります。
5. 症状別チラシを近隣施設に設置(肩こり・産後など)
アナログな方法ですが、地域密着型の整骨院にとってチラシは今でも有効な集客手段です。症状別に特化したチラシを作成し、その症状に悩む人が多く集まる場所に設置することで、ターゲットを絞った効果的な集客ができます。
効果的なチラシ設置場所:
- 産後骨盤矯正のチラシ → 産婦人科、小児科、子育て支援センター
- 肩こり・腰痛のチラシ → カフェ、図書館、コワーキングスペース
- スポーツ障害のチラシ → スポーツジム、プール、武道場
- 高齢者向けのチラシ → 地域包括支援センター、公民館
チラシには必ずQRコードを載せて、LINE友達追加やInstagramフォローにつなげることで、デジタルとアナログの連携を図りましょう。
6. 院長の想いをブログやコラムで発信
院長の想いや治療に対する考え方を発信することで、価値観の合う患者さんを引き寄せることができます。技術だけでなく、人間性を重視する患者さんに強くアピールできます。
発信すべき内容:
- なぜ整骨院になったのか、きっかけとなったエピソード
- 患者さんと向き合う中で感じたこと、学んだこと
- 地域の健康づくりに対する想い
- 治療に対する姿勢やこだわり
- 患者さんから学んだ感謝の気持ち
私が知っている整骨院の院長先生は、月に2回程度のペースで「今月印象に残った患者さんとのエピソード」をブログに書いています。プライバシーに配慮しつつ、患者さんの改善への努力や、一緒に喜べた瞬間などを丁寧に綴ることで、多くの読者から「この先生に診てもらいたい」というコメントが寄せられています。
7. クチコミ・紹介キャンペーンの実施
満足度の高い患者さんからの紹介は、最も質の高い新患獲得方法です。適切なインセンティブを設定することで、自然な紹介を促進できます。
効果的なキャンペーン例:
- 紹介者・被紹介者ともに次回施術料金500円割引
- Google口コミ投稿で初回料金1,000円割引
- LINE友達追加で初回カウンセリング無料
- 3人紹介で次回施術無料
キャンペーンは期間限定にすることで、アクションを起こしやすくなります。ただし、割引ばかりに頼らず、「この先生を他の人にも紹介したい」と思ってもらえるような施術とサービスを提供することが前提です。
8. 来院患者への口コミ依頼テンプレ化
口コミは集客において非常に重要ですが、多くの整骨院で口コミ依頼を体系化できていません。依頼のタイミングとトーク内容をテンプレート化することで、スタッフ誰もが自然に口コミを増やせるようになります。
効果的な口コミ依頼の流れ:
- 施術後の患者さんの満足度を確認する
- 「同じような症状で困っている方のためにも、よろしければ口コミをお願いします」と伝える
- GoogleマップとLINE、両方での口コミをお願いする
- 口コミの書き方を簡単に説明する(症状、改善内容、先生の印象など)
- その場でスマホを出してもらい、一緒に投稿する
口コミ依頼は、患者さんが最も満足している瞬間に行うことが重要です。施術直後の「楽になりました!」という瞬間を逃さずに、自然な流れで依頼しましょう。
9. 「今週の空き状況」の定期ストーリーズ投稿
InstagramやLINEのストーリーズ機能を活用して、定期的に空き状況を発信することで、予約のハードルを下げることができます。「今なら予約が取れる」という情報は、迷っている患者さんの背中を押す効果があります。
効果的な空き状況投稿方法:
- 毎週月曜日の朝に「今週の予約状況」を投稿
- 空いている日時を具体的に表示(火曜14時〜、金曜16時〜など)
- 急な空きが出た時はリアルタイムで投稿
- 「お急ぎの方はDMまたはLINEで」と誘導文を添える
- 予約が埋まったら「満席御礼」として感謝を表現
私が知っている整骨院では、この方法を始めてから「急に痛みが悪化したときに、ちょうど空きがあることがわかって助かった」という患者さんからの感謝の声が増えています。
10. 小中学生のスポーツ障害ケア×地域連携アプローチ
地域の小中学校や少年団との連携は、長期的な集客基盤を築く優れた戦略です。子どもたちの健康を支えることで、保護者からの信頼も獲得でき、家族全体での来院につながります。
地域連携の具体的な方法:
- 学校や少年団での「ケガ予防講座」を無料で開催
- 保護者向けに「子どものスポーツ障害」に関する勉強会を実施
- 練習後のケア方法をコーチや保護者に指導
- 大会前のコンディション調整サポート
- 学校保健委員会での講演活動
地域の少年野球チームとの連携を始めてから、スポーツをする家族全体での来院が増え、月の新患数が安定して2倍以上になりました。子どもが元気になることで、保護者からの深い感謝と信頼を得られるのです。

成功事例|月の新患が2→8人に増えた小規模院の戦略
ここでは、実際に小さな整骨院が集客に成功した事例を3つ紹介します。
どの事例も、大きな予算をかけずに、継続的な取り組みで成果を上げたものです。
事例①:Googleマップの写真と口コミを強化して検索1位に
A整骨院(開業3年、院長1人体制)は、「地域名 + 整骨院」での検索で10位以下でした。
しかし、以下の取り組みを3ヶ月間継続することで、検索1位を獲得し、月の新患数が2人から8人に増加しました。
具体的な取り組み:
- 院内・外観・施術風景の写真を毎週3枚ずつ追加(計36枚)
- 患者さんに口コミ投稿をお願いする流れをマニュアル化
- すべての口コミに24時間以内に丁寧な返信
- Googleビジネスプロフィールの「投稿」機能で週2回の情報発信
- 院の特徴を「産後骨盤矯正専門」として明確化
成功のポイントは、専門性を明確にしたことです。「産後骨盤矯正専門」として発信することで、産後の女性からの口コミが集まり、同じ悩みを持つ女性に選ばれやすくなりました。
事例②:LINEステップで再来率UP+予約漏れゼロに
B整骨院(開業5年、院長+パート1人体制)は、再来率の低さと予約管理の煩雑さに悩んでいました。LINE公式アカウントを活用したステップ配信とリマインド機能で、大幅な改善を実現しました。
実施した施策:
- 初回来院後にLINE友達追加を必須にする
- 登録後3日、1週間、2週間後に自動でケアアドバイスを配信
- 予約前日に自動リマインドメッセージを送信
- 月1回、健康に関するお役立ち情報を配信
- 誕生日月に特別割引クーポンを自動送信
結果として、再来率が60%から85%に向上し、予約のドタキャンが月5件から1件以下に減少。患者さんとの継続的なコミュニケーションにより、「忘れられない存在」になることができました。
事例③:Instagramで「○○症状の解説」が地域でシェアされる
C整骨院(開業2年、院長1人体制)は、Instagram投稿が地域で話題になり、「○○の症状について詳しい先生」として認知されるようになりました。
人気投稿の特徴:
- 「デスクワーク肩こりの3つの原因」を図解で説明
- 「産後の腰痛が起こる理由」を出産経験者が共感できる言葉で解説
- 「スマホ首の改善ストレッチ」を動画で紹介
- 院長の温かい人柄が伝わる患者さんとのエピソード
- 「今日の気づき」として日常の健康アドバイス
特に「産後の腰痛が起こる理由」の投稿は、地域のママ友グループでシェアされ、フォロワーが一気に200人増加。その結果、産後骨盤矯正の新患が月6人も増えました。専門知識をわかりやすく発信することで、地域の専門家として認知される好例です。
「外注に丸投げ」は危険?小規模院に合う集客の考え方
小さな整骨院の院長先生の中には、「集客は専門会社に任せればいいのでは?」と考える方もいらっしゃいます。しかし、小規模院における外注には注意すべき点があるのが現実です。
外注では院の”想い”や”空気感”が伝わらない
集客会社が作成するコンテンツは、技術的には優秀かもしれませんが、院長の人柄や治療に対する想いが伝わりにくいという課題があります。小さな整骨院の最大の武器である「温かみ」や「信頼感」が表現されにくくなってしまうのです。
外注で起こりがちな問題:
- どの整骨院でも使えるような汎用的な内容になってしまう
- 院長の個性や専門性が伝わらない投稿内容
- 患者さんからのコメントに対する返信が機械的
- 地域の特色や文化を反映できない発信内容
- 継続的な改善や修正が難しい
実際に、外注に任せていた整骨院の院長先生から「投稿の反応が薄くて、本当に効果があるのかわからない」という相談をよく受けます。
自分でやるには限界があるが「伴走支援」は最適解
一方で、院長が一人ですべてを行うには時間的・技術的な限界があることも事実です。
そこで効果的なのが、「伴走支援」という考え方です。
伴走支援のメリット:
- 院長の想いや個性を活かしながら、効果的な方法を学べる
- 継続可能な仕組みを一緒に構築できる
- 成果を見ながら改善点を相談できる
- 外注よりもコストパフォーマンスが良い
- ノウハウが院内に蓄積される
伴走支援では、専門家からアドバイスを受けながら、実際の作業は院長自身が行います。これにより、院の特色を活かしつつ、効果的な集客を実現できます。
継続できる仕組みこそが”本当の戦略”
集客において最も重要なのは、継続できる仕組みを作ることです。一時的に成果が出ても、続けられなければ意味がありません。
継続可能な仕組みの特徴:
- 1日10分程度で実行できる内容
- 特別なスキルや知識を必要としない
- 成果が見えやすく、モチベーションを保ちやすい
- 患者さんからの反応が得られやすい
- 院の日常業務と自然に連携できる
例えば、「毎朝の院内清掃後にInstagramストーリーズで一言投稿する」「患者さんが帰る際にGoogleマップの口コミをお願いする」など、既存の業務フローに組み込める小さな習慣から始めることが成功の秘訣です。
よくある質問(Q&A)
小さな整骨院の集客について、よく寄せられる質問にお答えします。
Q1. SNSって本当に整骨院に必要ですか?
A. 必須ではありませんが、“人柄”と”強み”を伝える手段として非常に有効です。無料で始められるので試す価値ありです。
SNSの効果は即座に現れるものではありませんが、継続することで確実に地域での認知度が上がります。特にInstagramは視覚的に院の雰囲気を伝えやすく、LINEは患者さんとの継続的なコミュニケーションに最適です。まずは1つのSNSから始めて、慣れてきたら他のプラットフォームも活用してみましょう。
Q2. Googleマップ対策ってどう始めればいい?
A. まずはGoogleビジネスプロフィールに写真と説明を充実させ、口コミを増やす施策を始めましょう。
具体的な手順としては、①Googleビジネスプロフィールのオーナー確認、②院内外の写真を20枚以上投稿、③営業時間や住所などの基本情報を正確に入力、④院の特徴を詳しく説明文に記載、⑤患者さんに口コミ投稿をお願いする流れを作る、の順番で進めてください。特に写真は患者さんの安心感につながるので重要です。
Q3. ブログって書く意味ありますか?
A. あります。地域名+症状名で検索されたときのSEO対策になり、HPの信頼性も上がります。
ブログは検索エンジンからの集客に効果的です。「○○市 肩こり 整骨院」「○○駅 腰痛 治療」などのキーワードで検索上位に表示されれば、新患獲得につながります。また、症状の解説や改善事例を紹介することで、患者さんからの信頼も高まります。週1回程度の更新でも十分効果があるので、継続して書いてみましょう。
Q4. LINEの公式アカウントをうまく活用できません…
A. 「来院後すぐに登録をお願いする」「予約リマインド配信を組み込む」「空き状況を週1で発信」など、シンプルな使い方でも十分効果が出ます。
LINE公式アカウントは機能が豊富で迷いがちですが、基本的な使い方から始めれば問題ありません。①友達追加の促進、②予約リマインド、③定期的な情報発信の3つができれば、患者さんとの関係性は大幅に改善します。複雑な設定は後回しにして、まずはシンプルな運用から始めてみてください。
Q5. 小規模院に広告は必要ですか?
A. 限られた予算ならまずは無料でできる”仕組み化”を優先し、その後に広告で拡張がおすすめです。
広告は確かに効果的ですが、基盤となる仕組みがないまま広告を出しても、一時的な効果しか得られません。まずはGoogleマップ対策、SNS運用、口コミ増加などの無料でできる施策で土台を固めましょう。その上で、さらに集客を加速させたい時に広告を活用するのが、小規模院にとって最もコストパフォーマンスの良いアプローチです。
Q6. 競合の大手整骨院に勝てるか不安です
A. 大手と同じ土俵で戦う必要はありません。専門性と人柄で差別化すれば、十分勝てます。
大手整骨院は規模と知名度が武器ですが、小さな整骨院には「院長との距離の近さ」「一人一人への丁寧な対応」「専門特化した技術」という強みがあります。これらの強みを活かし、特定の症状や患者層に特化することで、大手にはできない価値を提供できます。全ての人に選ばれようとするのではなく、あなたの専門性を必要とする人に選ばれることを目指しましょう。
まとめ|小さな整骨院こそ「発信」と「仕組み」が鍵
小さな整骨院が大手に勝つためには、強みを明確にし、人柄を可視化することで選ばれる存在になることが重要です。
この記事で紹介した10の集客施策は、すべて無料または低コストで始められるものばかりです。MEO対策、SNS活用、LINE運用を継続的に行えば、確実に新患を増やすことができます。
重要なのは、外注に頼らず、自分たちで続けられる戦略を構築することです。院長の想いと人柄を活かした発信を継続することで、地域で愛される整骨院として成長していけるでしょう。
今日からできることを1つずつ実践し、3ヶ月後、6ヶ月後の変化を楽しみにしながら取り組んでみてください。
小さな一歩の積み重ねが、必ず大きな成果につながります。